喘鳴に強くなる!原因と対応法

救急の基本であるABC

その中でも最も緊急度が高く一刻も早い対応が必要とされるAのトラブル。

ゴロゴロが聴こえれば吸引!

いびきが聴こえれば気道確保!

そのように学んだ方も多いはずです。

ではこんな症例ではどうでしょう?

そしてこのような症例の場合、どのように対応しますか?

早速、症例を見てみましょう!

スポンサーリンク

本日の架空症例

深夜1時。やっと仮眠室に入れたその瞬間。
出動指令が入った。
30代の男性が呼吸困難とのこと。
救急救命士は出動命令が下された現場をイメージしながら考えていた。
「喘息か?若い男性か、精神的なものか?」

マンションのドアを開けた瞬間、ゼーゼーと音が聞こえてきた!
救急救命士はすぐさま男性の側に向かいアプローチした。
「救急隊です。分かりますか?」
男性はかすかに声を出したが苦しそうだ!
そして男性の顔が紅潮していることに気が付いた。

すぐさま初期評価を実施した。
Aの評価では喘鳴が聴取できる。
肩で呼吸しておりまさに苦しそうだ。
橈骨動脈は触知できるが熱感がある。


原因は分からないが緊急度が高いため搬送準備を開始した。
ここで救急救命士は悩んだ。
病院に連絡するとき、これは何て伝えればいいのだろうかと。
問診をしたいのだが、苦しんでいる男性に何をどう聴けばいいのだろうかと。

喘鳴!ゼィメイ?ゼェメェ?

こんな症例、緊張しますよね。

ところで症例を考えていく前に質問です。

「喘鳴」

これ何て読みますか?

いや、呼び方を間違える人って結構多いです。笑

正解は

「ゼンメイ」です。

もし間違っている人が近くにいたらそっと教えてあげてください。

喘鳴は吸気か呼気かを区別する

結論から言えばこれです。

吸気時に聴こえるのか呼気時に聴こえるのか。

シンプルで合理的な考え方です。

でも日本ではこのような教育が十分ではなかったそうです。

Q二郎もこの本を読んでなるほど!と思いました。

喘鳴が聴こえたら、次はそれが吸気なのか呼気なのかを判断する必要があります。

これはしっかりアセスメントすれば判断できますよね。

問題は、それに至った原因検索。

患者さんは苦しい状態ですから迅速かつ端的に聴取する必要があります。

そのために必要なことは何でしょうか?

所見と病態を頭の中で紐つけているかどうかがポイントです!

救急救命士に本当に必要な分野(後編)
救急救命士が必要としている学習分野は「内因性救急」でした。今回の記事では、なぜ必要とされているのか、なぜ苦手と考える方が多いのか。そしてそれに対する対策を提案します!

ということで今回は、喘鳴が聴こえた時に考えるべき疾患を紹介します!

はい、ドォーん。




吸気時喘鳴のことをストライダーと呼びます。

患者さんが息を吸う際に喘鳴が聴こえればストライダーありです。

基本的には上気道のトラブルが原因です。

ストライダーで考えるべき原因は3つ。

まずは異物。

これは本人や周りの人に聞けば分かります。

そしてアナフィラキシーと急性喉頭蓋炎。

これらを考えれば問診する内容や診るべき所見は分かりますよね。

※他に扁桃周囲膿瘍もあります

そして次に呼気時喘鳴。

これをウィージングと呼びます。

基本的には下気道のトラブルが原因です。

代表的なものでは気管支喘息がありますね。

アナフィラキシーでも下気道狭窄はあり得ますからアセスメントは重要です。

アナフィラキシーショックを理解する!
ショックその3の続編です!前回の記事では血液分布異常性ショックの基本をアップしました。アナフィラキシーショックは救急救命士にとって非常に重要です。前回の架空症例を考えながら読み進めてください!アナフィラキシーマスターになれるかもしれませんよ!

どうでしょう?

所見と病態を紐つけておけばスムーズですよね?

救急の現場では条件反射も時に重要になります。

喘鳴への対応は?

救急救命士が上気道もしくは下気道のトラブルに対して出来ることは

酸素投与

体位管理

異物除去

必要があればエピペン

これくらいでしょうか。

最も重要なことは早期の搬送早期の医療介入です。

そして医師へ的確に情報を伝えること。

そのためには所見と病態のアセスメントが重要です。

Take Home Message

・所見とそれから考えべき疾患を知っておく
・条件反射を鍛える
・喘鳴はゼンメイ
・StridorとWheezingを知っておく
お知らせ

当ブログでは推奨書籍を紹介しています!
スマホでご覧の方は右下(サイドバー)を押せばリンクがあります
おすすめの本ばかりです。
ぜひ参考にしてください!

Q二郎

Paramedicをこよなく愛するQ二郎 テキストだけでは習得し難いノウハウ伝授が趣味 live in Japan

スポンサーリンク

シェアお願いします!