【推奨】救急救命士の訓練方法

昔から使っていた医学書やテキストが古くなったので処分に悩んでいましたが、ネットで見つけた大学教科書・専門書・医学書 専門買取サイト「専門書アカデミー」という業者さんにお願いしたところ、段ボールや郵送料不要で引き取って貰えて喜んでいるQ二郎です。

さて、今回は、Q二郎が推奨する救急救命士さんの訓練方法をご紹介します。

今回の訓練方法は救急救命士として2〜3年以上を経過した救急救命士さん向けの内容です。

まだ日が浅い方はまずこちらの記事からご覧ください。

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これまでのCPAや外傷の訓練は?

救急救命士向けの訓練といえば、CPAや外傷のトレーニングが主流でした。

これはすごく重要ですしこれからも継続してトレーニングする必要があります。

しかし、これらの訓練は一連の動作や手技を身につけるための訓練です。

救急救命士として数年間の経験を経た方は次のステップに移行しましょう。

基本的なシミュレーションは2年目までに慣れる

例えば「40歳男性の吐血」

このような想定指令を基にシミュレーション訓練を行うことも悪くはないのですが、これはあくまでも経験が浅い方向けだと思います。

なぜなら、吐血から考えるべき疾患は限られていますし、何より最終的に考えなければいけないのは消化管出血による循環血液量減少性ショックか否かです。

胸痛も然りですが、このように「よくある主訴」に対する訓練は、経験が浅い頃からたくさんのトレーニングを積むべきです。

また、よくある主訴に対するトレーニングは口頭でも行うことを推奨します。

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中級者以上向けの訓練方法は?

救急救命士として2〜3年を経験した方は次のステップに移行する必要があります。

例えば想定テーマを「急性冠症候群」としましょう。

従来であれば「60歳 男性 胸痛」のような想定出しが主流だったと思います。

このような訓練も非常に重要なのですが、それはそれで出来て当たり前のこと。

国家試験前の養成所や学校でもこのような訓練はたくさん実施したはずです。

今回、推奨する訓練方法は、「急性冠症候群」であっても「基本的な導入をしない」方法です。

例えば、導入を「60歳 男性 嘔吐・冷汗」とします。

想定出し担当者は、この時点で実施者に対しコールアセスメントを口頭で試問します。

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そして患者さんのところへ到着し生理学的評価とコールアセスメントを基にした初期評価を実施させます。

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生理学的評価でショック状態と判断した実施者が次に行うことは、コールアセスメントを基にした初期評価とショックの鑑別です。

今回の想定導入では「胸痛」という情報は提示していないため、ショックの分類を頭に浮かべながらアセスメントを行う必要があります。

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そして身体所見やバイタルサイン、問診等の情報から、「急性冠症候群による心原性ショック」であると判断し搬送先病院を選定するという一連の流れを実際の救急現場同様に訓練が実施できます。

つまりこういうことです。

従来のシミュレーション訓練での導入想定は比較的イメージしやすい内容を与えることからスタートしていました。しかし、これらはあくまでも国家試験前の学生や経験が浅い方向けの方法です。

実際の救急活動では、様々な情報や訴えを総合的に繋ぎ合わせ判断するという特殊な脳内での推論力が必要になります。

これには医学的な知識と思考回路の慣れが必要ですので、普段の訓練やトレーニングで補填することが重要です。

そのためには、実施者が状況をイメージしやすい導入ではなく、あえてイメージし難い導入を与える必要があるのです。

この内容でトレーニングを行う場合、訓練評価者にも豊富な医学的知識が必要ですし、情報を与えすぎない配慮も重要になってきます。

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最後まで読んでいただきありがとうございました!!

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Q二郎

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