肩甲難産!肩が出ない?!

周産期救急シリーズをお届けしていますQ二郎です。

これまでは妊婦のCPA対応と分娩後の大出血への対応を記事にしました。

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これまで、救急隊員が学んできた分娩介助のほとんどが正常分娩への対応だったと思いますが、出産にはどのようなトラブルが起こるか分かりません。

ほとんどの妊婦さんは医療機関で出産しますが、稀に救急現場や救急車内での出産も起こり得ます。

ということで今回は出産中のトラブルをテーマにします!

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肩甲難産って?

肩甲難産とは、胎児の頭が出た後に肩が引っかかり娩出が困難になる状態のことで、1分以上娩出されない場合を肩甲難産と定義されます。

肩甲難産は超緊急であり早期に解除しなければ、胎児の腕神経叢麻痺、低酸素血症や最悪の場合、死に至ることもあります。

肩甲難産は事前の予測が難しいとされ、発症した場合の早期対応が重要であると言われています。

肩甲難産への対応

肩甲難産を認識した場合は超緊急です。

そのため搬送先の医師へ連絡し肩甲難産であることを伝えます。

そして対応としては肩甲難産を解除しなければなりません。

肩甲難産の対応として、マクロバーツ法があります。

これは、お母さんの大腿部前面を腹部にくっつけるように足を持ち上げる手技で、骨盤の形状が変わることによって肩甲難産の多くは解除されます。

また同時に、恥骨上部を圧迫することで胎児の肩が出やすくなりますが、子宮底部を押すことは厳禁です。

肩甲難産は超緊急であり早期の解除が必要不可欠ですが、マクロバーツ法を実施する際には必ず助言や指示をもらうこと、そして日頃から医師と連携を取り共通認識を持つことが極めて重要です。

肩甲難産への対応は動画で見ると分かりやすいです!

動画を再生して約2分32秒の部分からマクロバーツ法と恥骨上部の圧迫が開始されます。

救急車の中で実施する際はストレッチャーを動かす等の工夫が必要ですね。

マクロバーツ法の次に体位を変える方法もありますが、走行中の救急車の中であれば危険ですのでこれについては推奨しません。

周産期救急への準備

正常分娩への対応をトレーニングしておくことは重要なのですが、それと同時に、正常ではない場合に対する備えも大事です。

そのためにはテキストを読み込んで知識を持っておくことや外部での研修を積極的に受けておくことが必要です。

おすすめするテキストとしてはこの2冊です。

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とは言ってもなかなかイメージが湧きにくいのが周産期救急です。

前回から紹介していますが、ドラマ「コウノドリ」は周産期救急を学ぶことができるため超オススメです!

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Q二郎

Paramedicをこよなく愛するQ二郎 テキストだけでは習得し難いノウハウ伝授が趣味 live in Japan